シニアライフを楽しむ

海外在住歴15年のライターが教える 海外移住の失敗とその対策

作成日:2016.02.02

最終更新日:2016年9月12日

カテゴリー:海外移住

新生活の前には誰しも不安を感じるものですが、それが海外移住となれば、なおさら失敗はできませんよね。

テレビや雑誌の海外移住特集では良いところばかりが紹介され、苦労や悩みなどはあまり紹介されません。
そういった影響か、老後を海外で暮らそうと安易に考えるシニア世代も増えてきています。
しかし、海外移住はそう簡単ではありません。

そこでこの記事では、海外移住で陥りがちな失敗を種類別にまとめ、その対策を紹介していきます。
事前にしっかりと準備をすれば、失敗は防げるものばかりです。

私の15年間の海外在住経験からお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1.海外移住でありがちな失敗と対策


私の15年の海外暮らしで体験した失敗例を、いくつかの項目にわけてみました。

一つひとつを具体的に説明しながら、対策をアドバイスしていきます。
実際に移住してから、こんなはずじゃなかった!では遅いのです。
今からしっかりと確認をしていきましょう。

1-1.失敗と対策 住居編

生きていく上で大切な衣食住ですが、海外移住で最も大切なのは「住」です。
住み慣れた日本を離れて海外で暮らすとき、新たな拠点となる住居に関して、とくに多い失敗を確認していきましょう。

1-1-1.事前の調査と情報収集はなにより大事

当然ながら、最初にすることが国選びです。
失敗の多くは事前の情報不足、理想と現実の違いによって起きます。
実際に住み始めたら不便だった、住みにくかったという理由で、移住を断念して帰国するケースが多々あるのです。

こういった失敗は、移住先を「人気があるから」という理由で決めたなんて場合も。
できれば何か所か候補を決めて、事前に候補地を訪問してから選ぶことをおすすめします。

一般的には皆さん、以前に訪れて気に入ったからという理由で決めている方が多いようですね。

1-1-2.住む家は持ち家か賃貸か?

旅行や少しの滞在ではわからなかったことが、住んでみていろいろ見えてくることがあります。
自分に合わない土地に住むことは、とてもストレスになります。これは日本でも同じですね。

不動産選びは、自分の国でさえ難しいものです。それが海外となれば、法的なことやら手続きやら、難しさは倍増します。

移住しても最初は、とりあえず賃貸で住むところを探しましょう。
家は人生最大の買い物と言いますし、不動産を買う場合は、住み始めてからじっくり時間をかけて見つけてください。
まずは、その土地に慣れることが先決です。そして、自分に合う土地なのかを見極めましょう。

1-1-3.クリアしなければならないビザの問題

ビザの取得は、どの国も以前より認可が厳しくなっているのが現状です。
あまりの面倒さに、ビザの取得を断念した人もいます。
ちなみに断念をした人は、査証免除の滞在期間内のみステイしながら、行ったり来たりを繰り返すという方法を取るようです。

ビザの取得事情は、国によって異なります。
シニア世代の海外移住で考えられるのは、リタイヤメントビザと呼ばれるいわゆる年金ビザですが、これも取得条件は国によって違います。
取得までには、申請してから最低でも2ヶ月くらいかかります。

ビザに関しては、移住したい国の大使館のホームページを見て、詳細をチェックしてください。
事前に住みたい国のビザ取得条件を調べ、それがクリアできるようだったら、余裕を持って大使館に行って申請しましょう。

1-2.失敗と対策 生活編

ここからは、移住後の実生活における様々な問題を見ていきます。
日本国内でも、慣れない新しい土地での生活は大変です。
それが文化も生活環境も異なる海外での生活となれば、クリアしなければならない課題はたくさん出てきます。

1-2-1.その国の言葉、もしくは英語は話せるか

言葉は住居に並んで考慮すべき、大切なテーマです。

何日間かの旅行ならまだしも、ずっとその国で暮らすとなれば、日常会話は最低限に交わせる程度の言語習得が必須です。
言葉を交わせない不便さはあえて説明するまでもないと思いますが、コミュニケーションを取れないこと自体もストレスとなります

ご夫婦で移住されるなら、どちらかが英語が話せることが最低条件となります。

ネイティブで英語圏やスペイン語圏で育っていれば、ほかの言語が話せなくても住める国はたくさんあります。しかし日本人の場合、日本語が通用するほかの国はありません。
ですから海外へ出てその国の言葉がわからないと、この上なく不便で不自由な思いをすることになります。

ごくたまに海外移住者でも日本語しか話せない人もいます。
しかしその場合は、外国に住んでいるというだけで、生活は狭い日本人コミュニティです。
それでは日本在住時と同じで、一体何のための海外移住かわかりません。
ですからご夫婦のどちらも日本語しか話せないという場合、海外移住はおすすめできません。

それでも移住したいという場合は、移住する前か、もしくは現地に住み始めてからでよいので、必ず語学学校に通い、現地の言葉を習得してください。

1-2-2.現地の日本人との付き合い

日本人が移住する都市なら、よほどの僻地でない限りは日本人のコミュニティがあります。
そこに入るのも一案ですが、先に移住している日本人が全員いい人とは限りません。
同じ日本人だからと全幅の信頼を寄せてしまうと、思いもよらない失敗につながることがあります。

たまに海外移住を紹介する記事などで、「海外で日本人が日本人を騙す」という話があります。
確かに、新しい日本人をカモにする日本人がいるのは事実です。

また、現地で何十年も住んでいる日本人にはクセの強い人も多いですし、現地の日本人同士のお付き合いが難しいケースもあります。

しかし、現地の情報収集に利用しない手はありません。
とりあえず、最初はご挨拶程度であまり深入りせずに、少しずつ様子を見ていくことをおすすめします。

1-2-3.地域の人との交流

言葉は話せるからすぐに移住先にも溶け込めると思っている人がいますが、そうそう
簡単には地域社会に参入できません。

でも、せっかく日本を離れて異国で暮らし始めたのですから、現地の人々となんらかの形で関わっていってほしいところです。

地域に溶け込むのに一番のおすすめは、現地の人々が通うカルチャーセンターなどに行くことです。
どこの都市でも必ずその市が開催しているカルチャークラスがあります。そこで現地の人々と一緒に習い事をしながら、親しくなっていくのが一番です。

1-2-4.健康面の心配

日本にいても病気になると不安なものです。それが海外ともなれば、その不安は一層強まります。
海外生活では、病気になったときの準備は万全にしておかないと大きな失敗につながります。

海外移住の場合、多くはそれまでの日本の健康保険は解除してきますので、現地の保険に入ることになります。
これも国によってシステムが違いますが、ビザの問題がクリアできたら、健康保険も一緒にクリアできる国が多いです。

もし国営の保険に入れなかった場合、現地で民営の医療保険に入っておきましょう。
日本と同様、医療保険も様々なタイプがありますので、何社か保険会社を比較しながら検討してみましょう。

また、急な病気になったときに慌てないように、地域の医療機関の場所と開業時間などは、必ず把握しておいてください。

1-3.失敗と対策 お金編

日本でも海外でも住む場所に関係なく、生活していく上で不可欠なのがお金です。
では、海外移住で生活していく際のお金に関して、留意すべき点を考えてみましょう。

1-3-1.為替レートに要注意

為替レートの変動によって、日本円から現地通貨への換算金額がかわってきます。
レートが悪いときでは、同じ金額でも得られる現地通貨が少なくなってしまいます。
こういった失敗ともいえないようなことの積み重ねが、後々のお金のやりくりに影響を与えていきます。

どこの国に移住しようとも、為替に関しては常に変動をチェックして、レートがいいときに現地通貨に換えることを心がけてください。

日本は世界でも1、2を争う物価高の国ですから、毎月決まった定期収入があるのなら、生活費は海外の方が安くなる場合がたくさんあります。
せっかくですから、為替レートをうまく見極めてお金をやりくりしましょう。

また、海外で特殊なスキルや語学力を駆使して仕事をするケースを除き、シニアの海外移住は年金生活になるはずです。
これにプラスして、日本での不動産収入などあればより安心ですね。

1-3-2.お金の管理

お金の引き出しは、日本の銀行口座から海外でも使えるカードを使って現地通貨を引き出して使います。
ただそれだけだと、急にお金が必要になったときに為替レートが円高だと損をしてしまいます。
また、公共料金の支払いなどの自動引き落としも利用できません。

移住したり長期滞在したりする場合は、現地の銀行口座があった方がなにかと便利です。

昨今は、現地で口座を開くのにも必要書類などが増えて、以前ほど簡単ではなくなってはいるところがあります。
しかし、これもビザがあれば問題なく口座開設ができます。
もしビザがない場合は、銀行によってはそれほど厳しくなく新規口座を開けるところもあります。
詳しくは現地で調査してみましょう。

1-4.移住前に必ずしておきたい対策

最後に重要なアドバイスとして、必ずしてほしいことがあります。
それは、現地で助けてくれる日本人なり現地の人なりを、できれば移住前に調べて見つけておくということです。

知らない土地で生活を始めるのに、身近に色々教えてくれて助けてくれる人がいるのといないのでは大違いです。

海外生活を始めるにあたり、色々な手続きや申請などで、助けてくれる人がいた方がいいケースに必ず遭遇します。
ですから、インターネットを通じてでも、現地に行ってからでもなんとかしてそういう人を見つけてください。

2.海外移住に向いている人、向いていない人


海外移住に向いている人と向いていない人は、海外移住に関してのデメリットから考えるとよくわかります。

結論からいうと、以下に列記するデメリットに対処できる人は、海外移住に向いている人です。

逆にデメリットに耐えられないという人は、海外移住に向いているとはいえないでしょう。

住む国によって多少の違いはありますが、大まかに共通するデメリットとメリットがありますので、以下に挙げてみましょう。

2-1.海外移住のデメリット

・食べたい日本食が食べられない
よほどの発展途上国でない限り、名の知られた都市ならば必ず中国ショップがあって、日本食材はそこで入手できます。
ただ、やはり日本独特のものは置いてないものも多く、食べられない和食が出てきます。

・家族や友人と頻繁に会えなくなる
これはもう地理的な問題で、日本にいたときのようには会えなくなるのは仕方ありません。
シニア世代の方はとくに、子供や孫の成長が見れなくなることに寂しさを感じるでしょう。
それが寂しくて我慢できそうもない、となると問題です。

・コミュニケ-ションで欲求不満
1-2-1.その国の言葉、もしくは英語は話せるか」でお話したとおり、流暢に現地の言葉を話せない場合は、日本人同士のようには意思の疎通ができません。
これがストレスになるケースがあります。

2-2.海外移住のメリット

それではデメリットだけではなく、海外移住の魅力であるメリットも改めて確認してみましょう。

・生活形態の変化による刺激
当然、環境も生活形態も変わるので、すべてが新しく刺激があります。

・物価が日本よりも安い
海外移住で人気の都市の多くは、日本よりも物価が安いところが多いです。
そういった国で暮らす場合、生活費は日本ほどかかりません。

・新しい知り合いができる
現地の人々や現地で暮らす日本人など、新たな友人ができます。日本にいたときとは違う世界が広がります。

3.おわりに

結論としては、どこに住んでも「住めば都」にできる人は海外移住に向いているといえるでしょう。

年令に関係なく、新しいことを始めるのに不安はつきものです。
それでもチャレンジが好きで、新しいところで生活してみたいという方は、この記事を参考にして海外移住へ挑戦してみてください。
陰ながら、成功を応援しています。

PAGE TOP