海老名は住みやすい街?家賃・交通・周辺環境を調査!

神奈川県海老名市は県のほぼ中央にあり、東京から約50㎞の場所にある市です。東名高速道路の「海老名パーキングエリア」があることでもよく知られていますが、交通アクセスがよく大型商業施設がそろっているということから、最近は都心のベッドタウンとしても人気。

海老名ではJR相模線の海老名駅周辺は再開発が進み、タワーマンションやショッピングセンターなどが続々完成しています。そんな海老名市の家賃相場や交通アクセス、周辺環境を調査しながら、海老名市が住みやすい理由を徹底解説。神奈川県で住まいをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

海老名の交通アクセス

海老名市には、小田急線小田原線・相鉄本線・JR相模線の計3路線が走っています。市の中心駅は海老名駅で、県央の主要駅の一つにもなっています。
相鉄線とJRの直通線が2019年11月に開業し、相鉄・東急直通線も2022年度下期に開業予定。これにより乗り換えなしで新横浜や渋谷まで行けます。

海老名駅から新宿までは小田急線の快速急行で約45分、品川駅には乗り換え1回で約58分で到着。横浜駅までは相鉄本線で約30分で行けます。
電車の本数は朝のピーク時で1時間に4本ほど、相鉄本線は始発駅になっているので、座って通勤通学が可能です。また小田急小田原線はすべての電車が停車します。

海老名の価格相場

海老名市で家を持とうと思った時に気になるのが、住宅の価格相場です。こちらでは中古マンションの価格や賃貸物件の家賃相場から、海老名市と近隣の市町村の相場を比較していきます。

こちらは2022年4月の中古マンションの推定価格の一覧です。

市区町村名 推定価格(70㎡換算)
海老名市 2388.75万円
厚木市 2019.46万円
藤沢市 3427.60万円

データ出典:『マンションレビュー調べ『全国市区町村 中古マンション価格ランキング100

また参考までに、同じエリア内での賃貸物件の家賃の平均も紹介します。

間取り 海老名駅 厚木駅 藤沢駅
ワンルーム 6.51万円 6.24万円
1K 5.94万円 5.96万円 7.08万円
2LDK 12.13万円 7.92万円 15.58万円
3DK 7.16万円 7.20万円

データ出典:『ライフルホームズ

海老名の周辺環境

家族で快適に暮らすには、商業施設の有無や公園の数、駅周辺の充実度や子育て支援への取り組みなどがポイント。海老名市の周辺環境を見ながら、どんな感じの街なのか想像しながら、どのエリアに住むのが便利なのか具体的に検討していきましょう。

駅周辺情報

海老名駅周辺には、2002年にオープンした「ビナウォーク」と2015年オープンの「ららぽーと海老名」の2大ショッピングセンターがあります。

小田急線と相模鉄道が乗り入れる海老名駅の東口には、6つの建物からなる巨大ショッピングセンター・ビナウォークがあります。施設内には丸井や映画館、アミューズメントパークなども入り、買い物だけでなくレジャーも楽しめます。
ビナウォークから歩いてすぐのところにはイオン海老名店やヤマダ電機、ショッパーズプラザ海老名などの商業施設も充実。

JR相模線海老名駅の西口側には、ららぽーと海老名店があります。ファッションブランドやインテリア雑貨のお店の他にも、グルメや食品を扱うお店も充実。駐車場も完備しているので、車での来店も可能です。
このように海老名駅周辺には、買い物に便利な商業施設が充実。会社帰りや休日の買い物には困りません。


子育て・教育

海老名市で子育てを考えている方には、自治体が行っている子育て支援も重要です。海老名市には子育てに関する窓口を1か所に集めた「えびなこどもセンター」があります。こちらの施設では、妊娠中から出産、育児から義務教育が終わるまでの子どもに関する相談を行っています。
また子育て応援サイト「HUGHUG(はぐはぐ)えびな」をオープンし、子育てに関するイベントや窓口、病院などを紹介。

さらに海老名市では子どもの誕生や節目に合わせたお祝い品を贈呈しています。紙おむつなど育児に欠かせない品物が無料で受け取れます。
0歳から中学校修了前までの市内在住の子どもに対しては、医療費の助成制度があります。入院・通院ともに自己負担分の医療費が助成されるので、所得制限なしで実質無料で受診可能。このように海老名市では子育て家庭にやさしい制度が充実しています。



公園の数

海老名には、広場公園や運動公園など合計60以上の公園があります。中でも海老名駅前のショッピングセンター・ビナウォークに囲まれた「海老名中央公園」や、屋内プールもある「海老名運動公園」がおすすめ。
他にも、園内に湧水が湧き小川が流れる「亀島自然公園」や遊具が充実した「緑地わんぱく公園(国分緑地公園)」などもあります。

相模川沿いにはイングリッシュガーデンやパークゴルフ場を完備した「県立相模三川公園」があります。市内には様々な特徴のある公園があるので、目的や子どもの年齢に合わせた公園を選べそうですね!





おすすめスポット

海老名のおすすめスポットは何といっても「海老名市立中央図書館」です。「普通の市立図書館じゃないの?」と思われるかもしれませんが、こちらの図書館は官民がタッグを組んだ施設になっています。

海老名市立中央図書館は、2015年10月にリニューアルオープン。館内には31万冊の蔵書があるほか、蔦屋書店やスターバックスコーヒーが併設され、本を購入したりカフェテラスで一息入れたりすることもできます。
湾曲したフォルムが美しい、背の高い書架が並ぶ景色は圧巻です。図書館内の書物は、多くの図書館とは異なる「ライフスタイル分類」という方法で分類。
施設内には子ども向けの本が充実した「キッズライブラリー」があり、ベビーカーのレンタルもできるので、小さな子ども連れでも安心して利用できます。

海老名の治安

海老名市の犯罪発生件数は、令和3年で588件。内訳は凶悪犯は0件で、窃盗犯が最も多いものの、近年で見ると平成24年の1,290件をピークに、確実に減少傾向にあります。

というのも海老名市では様々な防犯の取り組みを行っています。例えば海老名駅前には、警察官OBが毎日常駐する「えびな安全安心ステーション」を設置。住民からの防犯相談や事件事故の防止に役立っています。
また防犯灯や防犯カメラの設置基準を設け、市民が安全に安心して暮らせるまちづくりのために取り組んでいます。

データ出典:『海老名市 犯罪発生状況』『海老名市暮らしのガイド 防犯

海老名の魅力

海老名には次の紹介するような魅力があります。

利便性が高い

海老名は利便性が高いのが大きな魅力。海老名駅には小田急小田原線・相鉄本線・JR相模線の3路線が乗り入れていて、東京駅まで最短で57分、新宿駅までは約45分で到着します。また湘南や箱根方面にも出やすく、休日のレジャーにも便利。
市内には東名高速道路や首都圏中央連絡自動車道、新東名高速道路なども走っているので、車での移動も楽です。駅前からは路線・本数とも充実したバスに乗れ、羽田空港行きの高速バスも利用可能です。

駅周辺にはららぽーと海老名やビナウォークが買い物に便利。蛯名総合病院や海老名市役所、海老名市文化会館や海老名市立中央図書館などの公共機関も駅周辺に集まっているので、利用しやすくなっています。

自然が豊か

海老名には市の西に相模川が流れ、緑豊かな大山や丹沢山が見渡せる自然豊かな街です。相模川沿いにはお花見スポットとして知られる神奈川県立相模三川公園があり、季節の花々や木々の緑が楽しめます。
駅を中心にして商業施設や飲食店、戸建て住宅が並ぶ住宅地が広がっていますが、駅から少し離れると田んぼや田畑があり、思いがけずのどかな景色が見られます。都市機能としての利便性がありながらも、適度に自然が残っているということで、自然豊かな環境で子育てしたいという方や、落ち着いた雰囲気の中で生活したいという方におすすめです。

街の発展性がある

海老名市は2000年代に入ってから駅周辺の商業施設がオープンするなど、これからの街の発展が期待できる場所です。
特に駅の西口周辺では現在も再開発が進められていて、「めぐみ町」と名付けられた街では同時進行で4社のマンションが建設中。現在の海老名市の人口は13万人あまりですが、子育てファミリーを中心にますます人口増加が期待できます。

住宅や商業施設だけでなく、メインストリートの「エビーロード」や「そらかぜ通り」という名称の道路も新しく整備され、まさにこれから新しく街ができ上っていく途中という状態。これこそが、海老名市の魅力の一つとなっています。

最近の住みたい街ランキングでは、上位に食い込むほどの人気がある海老名市。街の今後の発展性に期待しながら、住民の一人として近くで見届けて続けてはいかがでしょうか。

記事監修

林 貴之(宅地建物取引士)

宅地建物取引士の有資格者。戸建・マンション・新築・中古と幅広い不動産仲介を経験。「中古戸建・中古マンション・新築戸建・リフォーム・リノベーションなど様々ある選択肢の中から、お客様の想い描く理想の暮らしに合った住環境、長期的な暮らしの視点から最適な物件をご提案します。どうぞお気軽にご相談ください」

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